こんにちは!金融WEBライターのおがりょーです。
今回は「財形住宅貯蓄のメリット・デメリット」について勉強しましょう!
住宅の購入費用は、家計の中で大きな支出を占めます。
新築や中古の物件購入のために、貯金や資産運用、住宅ローンを組むなどの様々な工夫をされていると思います。
住宅資金は高額になるため、自己資金をどれだけ貯められるかがポイントになります。
この自己資金形成の手段の1つとして、「財形住宅貯蓄」があります。
財形住宅貯蓄とは、「会社の給料から天引きされる、住宅資金用の積み立て」のことです。
財形住宅貯蓄には様々なメリットがあります。
そこで、今回は財形住宅貯蓄のメリット・デメリットについて紹介します!
財形住宅貯蓄とは?
財形住宅貯蓄とは、会社の給料から天引きされる、住宅資金用の積み立てのことです。
毎月の給与の一部から天引きされて、積み立てられます。
財形住宅貯蓄は、会社を経由しないと利用することができません。
なので、利用するに会社に申請する必要があります。
また、財形住宅貯蓄と似た制度に、「一般財形貯蓄」や「財形年金貯蓄」があります。
財形住宅貯蓄の用途
財形住宅貯蓄は、住宅ローンの自己資金を作るために使用します。
住宅ローンを組むコツは、以下に自己資金を増やし、住宅ローンの借入額を減らすかです。
自己資金は20~30%が理想と言われています。
住宅の購入予定額から、必要な自己資金額を割り出してみると良いでしょう。
財形住宅貯蓄のメリット
財形住宅貯蓄を使ったメリットについて紹介します!
自動的に積み立てられる
会社の給与から天引きされるので、自分の意志に関わらず、自動的にお金を貯められます。
個人の口座で積み立てていると上手く貯金できなかたり、つい別の目的で使ってしまうことがあります。
しかし、財形住宅貯蓄では自分の意志に関係なく、給料から強制的に天引きされます。
なので、「貯金しようにも意志が弱い」という方には、財形住宅貯蓄はおすすめです。
「財形住宅融資」で借り入れができる
財形貯蓄を積み立てた方向けに、「財形住宅融資」という借り入れの制度があります。
財形貯蓄には、財形住宅貯蓄の他に「一般財形貯蓄」や「財形年金貯蓄」も含まれます。
財形住宅融資の概要は、以下の通りです。
【借りる条件】
財形貯蓄を1年以上積み立て、かつ残高が50万円以上あること
【金利】
・5年ごとに金利を見直す“5年固定金利”
・2020年5月27日で年利0.84%(6年目以降は未定)
【融資額】
財形貯蓄残高の10倍の額(最大4,000万円)まで
住宅ローンを検討する時には、金融機関ごとに条件を比べると思います。
財形貯蓄で積み立てている方は、財形住宅融資も借り入れの1つの方法として検討できます。
(参考程度)元本550万円まで非課税
財形住宅貯蓄では、元本500万円までの元本からの利子が非課税になります。
通常、現金預金などで利子を受け取る時には、20.315%の税金が掛かります。
しかし、財形住宅貯蓄ではこの利子所得にかかる税金が非課税になります。
とはいえ、財形住宅貯蓄の利子は微々たるものです。
みずほ銀行の財形住宅貯蓄では、2020年5月27日時点で金利が0.02%でした。
最大限度額の550万円を1年預けたとしても、利子は1年で110円のみです。
なので、非課税のメリットは、参考程度で良いでしょう
財形住宅貯蓄のデメリット
財形住宅貯蓄のデメリットについて紹介します。
原則5年間は引き出せない
原則として、財形住宅貯蓄は積み立てから5年間は引き出せません。
ただし、住宅購入等の目的であれば、5年以内でも引き出すことはできます。
なので、
車買いたいから財形住宅貯蓄から引き出そう!
と思っても、住宅に関わる目的ではないので引き出せません。
従って、財形住宅貯蓄を使うときには、明確な住宅購入プランがあることが望ましいです。
ほとんど利息がつかない
財形住宅貯蓄で積み立てても、利息は期待できません。
みずほ銀行の財形住宅貯蓄では、2020年5月27日時点で金利が0.02%でした。
財形住宅貯蓄に預けても、利子は無いに等しいとお考え下さい。
あくまでも、財形住宅貯蓄は住宅用のお金を”積み立てること”が目的です。
少しでもお金を増やしたいという方は、比較的安全性の高い債券や、インデックス型の投資信託で資産運用すると良いでしょう。
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