こんにちは!おがりょーです。
あなたが作った見積書が取引先に上手く通らない、、なんてことはありませんか?
見積書をただ漠然と取引先に渡しているだけなら、それは本当にもったいないことです。
これは悪用厳禁ですが、見積書を通しやすくするために「アンカリング効果」を使うと効果抜群です。
これは、
敢えて高めの見積書を先に出して、後から“本当の見積書”を出すことで、相手は安く感じて受けやすくなる。
以下で解説していきます。
「アンカリング効果」とは?
「アンカリング効果」とは、最初にインプットされた情報が、錨(いかり)のように心の働きをコントロールしてしまうことです。
例えば、街頭でインタビューを受けた時、質問の仕方によって答えが大きく変わってきます。
・「あなたは将来『希望』はありますか?」と聞く→これからどんどん働いて親孝行します!
・「あなたは将来『不安』はありますか?」と聞く→年金や不景気など、不安が募るばかりです、、、
これは、
『希望』のワード→「親孝行します!」のようなポジティブな回答になる
『不安』のワード→「年金や不景気」のようなネガティブな回答になる
このように、「アンカリング効果」によって、最初に与えられる情報が錨(いかり)のように後の行動に大きく影響を及ぼします。
街頭インタビューは「アンカリング効果」による誘導
よく皆さんがご覧になる街頭インタビューで、ネガティブな答えが多いと感じませんか?
インタビューにも「アンカリング効果」の手法が使われています。
インタビュアーが敢えて「これからの不景気で『不安』はありますか?」のようにネガティブなワードを盛り込むことで、相手をネガティブな回答に誘導しているのです。
(マスコミがネガティブな情報が好きなのは、悲観的な情報が人の不安を煽り、ますます視聴者がニュースを見てくれるからです)
消費者の行動
「アンカリング効果」は日々の消費行動にも大きな影響を及ぼします。
家電量販店のパソコンコーナーにも「アンカリング効果」
例えば家電量販店でPCコーナーに行った時、こんな値段の表示を見たことはありませんか?
150,000円→今なら100,000円!
ここにも「アンカリング効果」が働いています。
①まず「150,000円」という値段がアンカーとして強く印象に残る
②その後「100,000円」という値段を見ると、最初の「150,000円」のアンカーが強く働き、「定価よりもかなり安い!お得!」と感じる
しかし、本当は「100,000円」で売りたいので、「150,000円」をダミーにすることが往々にしてあるので要注意です!
「アンカリング効果」を駆使して見積書を通す方法
ここまでを踏まえて「アンカリング効果」を使った見積書を通す方法を2つ紹介します。
①最初に敢えて「高めの見積書」を出す
以下の通りです。
①まず敢えて“高め”の見積書を出します。
②先方は恐らく渋ります。ここで「御社のために頑張ってきます!」などと言って、一旦持ち帰ります。
③ここで“本当に売りたい金額”の見積書を出します。先方は①の“高め”の見積書と比較して、“本当に売りたい金額”がとても安く感じる。
最初に敢えて「高い金額」を提示することで、それがアンカーとなり、後の「本当に売りたい金額」が非常に安く感じるのです。
ただ、ここで要注意なことがあります。
それは値下げ額が少ない時です。
値下げ額が少ないと相手は単に「こいつケチだな」だと感じます。
値下げ額は「2割以上」を目安にしましょう。(僕の発注者としての実体験から)。
②他社の見積書と組み合わせる
以下の通りです。
①自社の見積書よりも高い見積書を2~3社用意する(あまり増やすとやりすぎだと思われます!)。
②自社よりも高いA社、B社の見積書を出す。その後自社の見積書を出して、他社よりも安いことをアピールする。
一見すると変哲のない手法だと感じるかもしれませんが、これはかなり強力な手法です。
自社よりも高いA社とB社の見積書がアンカーとなり、自社の見積書のお得感が倍増します。
「アンカリング効果」は悪用厳禁です!
「アンカリング効果」は人が思っている以上に強力に働きます。
多用すると、ついつい“相手本位”ではなく“自分本位”になってしまいますので、ほどほどにして使ってくださいね(笑)