こんにちは。おがりょーです。
今回は、ギャンブラー的発想が投資判断を誤らせる話について解説します。
投資の世界では、自分の主観や直感にのみ頼って判断することは危険です。
市況や経済情勢、政治ニュースなどの情報をもとに、合理的に判断することが求められます。
「株価が高値を更新し続けているから、明日も上がるだろう」
「明日は反転して株価は下がるだろう」
という直感に頼った思考は危険です。
行動経済学ではこれを「ギャンブラーの誤謬(ごびゅう)」と言います。
以下解説します。
「ギャンブラーの誤謬」とは?
「ギャンブラーの誤謬(ごびゅう)」とは、特定の確率を、自分の主観や直感で勝手に高く見積もることを言います。
以下を想像してみてください。
コイントスを投げ続けて、3回連続「表」が出た。
では4回目はどちらが出るか?
①「表」が出る
②「裏」が出る
殆どの人が①の「表」が出ると考えると思います。
「表」か「裏」の確率は50%ずつで、確率は変わらないはずです。
しかし、3回連続で「表」が出ているので、直感的に「次も表かな~」と予想するのです。
「ギャンブラーの誤謬」では、特定の事象が起こると本来の確率を歪めてしまいます。
合理的判断を鈍らせ、主観や直感に頼った非合理的な行動をするようになります。
投資の世界でも「ギャンブラーの誤謬」が起こる
「ギャンブラーの誤謬」は投資の世界でも起こります。
以下を想像してみてください。
日経平均株価が10日連続で、今年の最高値を更新している
上記の情報のみであれば、 「明日も株価は上がるだろう」もしくは「売り圧力が掛かって株価は下がるだろう」のどちらかで判断します。
この時、株価上昇もしくは株価下落の可能性は50%ずつです。
しかし、上記に加えて以下の情報をあなたは知っていたとします。
10日大手各社が決算発表で軒並み最高利益を更新している
上記の情報を知って入れば、10日連続の日経平均最高値更新が「大手企業が好調である」ことと紐づけることができます。
そうすれば、「明日も日経平均が高値を更新する可能性が高い」と合理的に予想することが可能です。
投資の世界では、直感的に判断することはやめましょう。
プロは一見直感で判断しているように見えて、実は市況や国内情勢などの膨大な情報から合理的に判断しています。