こんにちは。おがりょーです。
皆さんはギャンブルをすることはありますか?
競馬やボートレースで負けると、負けを取り戻そうとして躍起になるものです。
結果負けが重なり、「あの時やめておけばよかったな、、、」と後悔するものです。
なぜギャンブルは途中でやめることは難しいのでしょうか?
そこには、人間の厄介な心理が働いてるのです。
人は既に使ったお金はどんな手段を使っても回収できないと分かっていても、その損失分を取り戻そうとする心理が働きます。
これを行動経済学では「サンクコスト効果」と言います。
だから、ギャンブルで損失を増やさない方法としては、
・成功する兆しがなければ途中でやめる勇気を持つ
・一度使ったお金は戻らないことを自覚する
以下で解説していきます。
お金を使うとやめられなくなる「サンクコスト効果」とは?
サンクコスト効果とは、
既に支払ったお金(サンクコスト)を取り戻そうとする心理
のことを言います。
ギャンブルで「分かっちゃいるけどやめられない、、、」という心理も、サンクコスト効果によるものです。
つまらなくてもマンガを買い続ける心理
途中でつまらなくなったマンガでも、途中まで買っていると「最後まで揃えよう!」と考えることはありませんか?
私は小学生の頃に少年ジャンプで「NARUTO」にはまり、コミックを買い続けました。
途中までは面白くなってきまたが、世界大戦の話になってきてから「話の展開が急でつまらなくなってきなた、、、」と感じるようになりました(NARUTOファンの方いましたらすいません!)。
面白くないと感じながらも、今まで何十冊もコミックを揃えてきましたので、今更引き返せません。
結果、つまらないと感じながらも、1冊「400円」以上もする安くないお金を、最終巻まで使ってしまったのです。
「サンクコスト効果」は強力な心理で、人は途中で無駄と分かっていても引き返せなくなるのです。
大きなプロジェクトは途中でやめにくい
「サンクコスト効果」は、ビジネスの場でも起こります。
例えば、A社である商品開発プロジェクトを始めたとします。
A社は商品開発のために、多額の費用と人材を投入していました。
しかし、競合のB社が同じような商品を、独自性を生かして開発します。
A社は開発を重ねますが、B社の技術に及びそうにはありません。
それは誰の目から見ても明らかでした。
しかし、「今まで多額の投資と労力をかけてきた。今更引き返せない!」となり、結果その商品は販売までこぎつけるも、B社の商品に及ばず、赤字を垂れ流すだけとなりました。
このように、ビジネスの場においても多くの「お金」と「人材」がかかっていると、途中で引き返すことがとても難しくなります。
これも回収できないと分かっていても取り戻そうとする「サンクコスト効果」によるものです。
途中でやめる“勇気”が大切
では、「サンクコスト効果」を回避するには、どうすれば良いのでしょうか?
それは、
成功する可能性が低いと分かった時点でやめる「勇気」をもつことです。
成功する可能性が低いと分かっているなら、それまでにコストが掛かっていても損失をその時点で確定させることが大切です。
損失を最小限に抑えれば、残ったお金で次の挑戦をすることもできます。
しかし途中でやめる勇気がなく、コストを垂れ流し続けていれば、挑戦できることも挑戦できなくなる可能性があります。
何度も言いますが、
一度使ったお金は戻ってきません。(ここ大切です!)
傷口を広げないためにも、途中でやめる“勇気”を持つことが大切です。
投資も損切りする勇気が大切
ちなみに、「サンクコスト効果」は投資の世界でも起こります。
株を買ったものの、その後下がってしまい購入株価を下回る株があるとします。
しかしサンクコスト効果によって、「もったいない」と感じ、いつまでも損切りできず、結果大きな損をすることが多々あります。
投資の世界で勝ち残るには、傷口を広げない「損切りする勇気」が何よりも大切です。
自分で損切りのラインをあらかじめ決めておき、そのラインまで下がったら損切りをすることで、「負けない投資家」へと成長していくのです。