こんにちは。金融WEBライターのおがりょーです。
今回は「教育ローンと奨学金の違い」について勉強しましょう!
教育資金は、家計の中で大きな支出を占めます。
教育費は、「住居費」と「保険」に並ぶ三大支出の1つです。
教育資金は多額なので、できるだけ早い時期から積み立てる必要があります。
しかし、教育資金を早くから積み立てとしても、現実問題として教育資金を全て自己資金で賄うのは難しいです。
そこで、教育資金の一部を補うために、教育ローンや奨学金などを活用する方法があります。
教育ローンや奨学金は、お子さんをもつご家庭や学生さんにとって、とても強い味方になります。
そこで、今回は教育ローンや奨学金の内容や違いについて詳しく解説していきます。
幼稚園から大学卒業までにかかる教育費は?
教育費は莫大なお金がかかります。
幼稚園から大学卒業までにかかる教育費は、平均で以下の通りです。
幼稚園から大学卒業までの平均教育費用
◎全て公立→約800万円
◎全て私立→約2200万円
(参考=文部科学省「教育費負担」より)
子供が2,3人と増えれば、上記以上にお金が掛かります。
これだけの莫大のお金を、自己資金で全て賄うのは、中々難しいところがありますね。
そこで、教育資金を補うために教育ローンや奨学金を活用しましょう。
教育ローンと奨学金の違いを図で見よう!
まずは、教育ローンと奨学金の違いについて図で見てみましょう!
教育ローン | 奨学金 | |
借りる人 | 子どもの両親 | 本人 |
金利 | あり(国から借りると固定金利) | 無利息もある |
振込 | 一括で振込 | 月ごとに振込 |
教育ローンとは
教育ローンとは、その名の通り、教育を目的とした資金を借りられるローンのことです。
教育ローンには公的な融資と民間の融資があります。
この記事では、国の教育ローン「一般貸付教育」について紹介します。
国の教育ローン「一般教育貸付」とは
国が運営する教育ローンに「一般教育貸付」があります。
一般教育貸付の概要は以下の通りです。
◎融資限度額
原則として、学生・生徒1当たり350万円
ただし、限度額が450万円になるケースが4パターンあります。
①自宅外通学の学生
②学校の教育期間が5年以上の大学(昼間部)
③大学院の人
④海外留学する人
去年までは限度額450万円の対象者は④海外留学する人だけでした。
しかし、令和2年度の予算成立に伴い、①~③の方も450万円の対象に加わりました
教育一般貸付の用途は、以下のような教育に関わる費用が対象です。
◎資金用途
・入学金
・教科書
・住居費用
・受験にかかった費用
返済期間は、原則として15年以内です。
ただし、交通遺児家庭または母子家庭は18年以内まで延長できます。
350万円を借りて毎月32,000円で返済すれば、10年間で返済できる計算です。
※ボーナス月返済などは考慮していません
金利は固定金利で、年利1.7%です。
奨学金とは
奨学金とは、学生や院生を対象にお金を借りられる制度のことです。
代表的な奨学金は、日本学生支援機構の奨学金です。
奨学金には「貸与額」と「給付型」があります。
ここでは一般的な「貸与型」について紹介します。
日本学生支援機構の貸与型奨学金は、主に2種類に分けられます。
◎第一種奨学金
無利息で奨学金が貸与されます
◎第二種奨学金
有利息で奨学金が貸与されます(在学中は無利息です)