会計

【すぐに分かる】制度会計の2つの目的とは?

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
Stamp Table Pen Financial  - ds_30 / Pixabay

こんにちは!金融Webライターのおがりょーです。

今日は「制度会計の2つの目的」について勉強しましょう!

 

制度会計は、財務や経理関係に携わる方だと、何度か聞かれたことがあると思います。

制度会計とは、財務会計の中でも法の規制を受ける会計のことを言います。

 

制度会計には、2つの重要な目的があります。

それは以下の通りです。

 

①株主と債権者の利害を調整する

②投資家に有益な情報を提供する

 

今回は、この2つの制度会計の目的について解説します!

 

制度会計とは?

 

制度会計とは、財務会計の中でも、法の規制を受ける会計のことを言います。

制度会計は、会社法や金融商品取引法などの規制を受けます。

 

法律の下に作成された制度会計は、信用が高くなります。

そのため、外部の方にとっては、制度会計は信頼できる資料だと言えます。

 

制度会計は3つある

 

制度会計は、3つの会計があります。

 

①会社法会計

→全ての会社に適用される。会社法が適用される。

②金融商品取引法会計

→上場会社に適用される。金融商品取引法が適用される。

③税務会計

→主に法人税の規制を受ける

 

内部向けの「管理会計」もある

 

制度会計は外部向けに作成されますが、反対に会社の内部向けに作成する会計があります

これを「管理会計」と言います。

 

内部向けの管理会計は、企業の経営者や従業員が閲覧するために作成されます。

そのため、制度会計のような法の規制は受けず、自由に作成できます。

 

制度会計の2つの目的とは?

 

制度会計の目的は、主に2つあります。

それは以下の通りです。

 

①株主と債権者の利害を調整する

②投資家に有益な情報を提供するため

 

株主と債権者の利害を調整する

 

制度会計の目的の1つに、株主と債権者の利害を調整する目的があります。

これを「利害調整機能」と言います。

 

株主や債権者の意味は、以下の通りです。

 

株主株式会社のオーナーのこと。株式会社は所有と経営が分離している。

債権者会社にお金を貸す人。銀行などが該当する。

 

株主と債権者には、それぞれ以下のような望みがあります。

 

株主→会社の利益から、配当金を多くほしい。

債権者→貸したお金を回収できるように、手元に多くのお金を残してほしい。

 

また、立場上、債権者は株主よりも立場が弱くなります。

 

株主→会社の議決権を持っており、会社の経営や財務に口出しできる。

債権者→基本的に、会社に口出しできない

 

だから、立場が弱い債権者と立場の強い株主との利害を調整するために、制度会計があります。

 

例えば、会社法会計では、株主へ配当さる際には、利益準備金を積み立てなければいけないことになっています。

 

利益準備金は、債権者への利息を支払うために準備されるお金のことです。

要するに、「配当する前に、債権者への返済分を確保しといてね」ということです。

これで債権者が保護されます。

 

投資家に有益な情報を提供する

 

制度会計のもう1つの目的は「投資家に有益な情報を提供すること」です。

 

会社が発行する損益計算書(P/L)や貸借対照表(B/S)は、投資家が投資の際に参考にする資料です。

会社が適当に作った資料であれば、投資家に誤った判断を促すことになります。

 

そこで、制度会計では、法に則って作成することで信頼性が確保されると言う訳です。

 

まとめ

 

制度会計とは、外部向けに作成される財務会計のことで、法の規制を受けながら作成されます。

制度会計には、2つの目的があります。

 

①株主と債権者の利害を調整する

②投資家に有益な情報を提供する

 

知っておいて損はないので、ぜひ覚えておいてください!

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

コメントを残す

*