こんにちは。おがりょーです。
今回は、確定拠出年金について分かりやすく解説します。
確定拠出年金ってなんのこと?
という疑問にお答えします。
この記事は誰でも分かるように、専門知識は極力省いて分かりやすく解説しています。
全く知識がない方でもご安心ください。
確定拠出年金とは?
確定拠出年金とは、 加入者や勤務先企業が毎月一定額の掛金を積み立てていく年金制度です。
皆さんは国民年金や厚生年金などで、勤務先の会社や市町村に毎月お金を支払っていますよね。
しかし確定拠出年金はこれらとは別物と考えてください。
本来の年金制度とは別に、自分で投資商品を選んで運用する年金を確定拠出年金と言います。
つまり「自分の老後のお金は自分で運用してね~」という国の取り組みなのです。
金融商品(株式や債券など)で運用するので、運用の成績によって将来受け取れる額は変わってきます。
また、原則として将来確定拠出年金は以下のようなルールがあります。
①10年以上積み立てる
②60歳以上に受け取れる
なぜ確定拠出年金が大切なのか?
人生100年時代と言われるほど、私たちは退職後に長い人生が待っています。
老後の生活では、年金や貯金だけでお金が足りない可能性もあります。
そこで従来の年金制度とは別に、自分で資産を形成しましょう!というのが確定拠出年金なのです。
確定拠出年金には2種類ある
確定拠出年金は2種類に分けられます。
「企業型年金」と「個人型年金」です。
企業型年金とは
企業型年金とは、 会社が運営する確定拠出年金のことです。
会社に勤める方は、この企業型に加入する方が多いでしょう。
企業型では、会社が掛金を毎月支払い、従業員が運用を指示します。
(会社によっては会社の掛金に加えて、個人が追加で掛金を支払うこともできます)
企業型では、金融機関は会社が決めます。
おそらく入社してからすぐに「確定拠出年金の金融商品をどれにしますか?」みたいな紙が届くので、そこから投資先を選んでください(私は入社1ヶ月ぐらいで届きました)。
※会社によって導入しているか異なりますので、勤務先に確認してみて下さい。
個人型年金(iDeCo)とは
企業型とは別で、個人が運営する確定拠出年金のことを「 個人型年金」と言います。
よく聞くiDeCoとは、この個人型年金のことを指します。
個人型では、自分で金融機関を選び運用を指示します。
企業型に加えて個人でも加入したい方は、個人型に加入すると良いでしょう。
他にも自営業者や公務員の方も個人型に加入できます。
確定拠出年金のメリット
確定拠出年金のメリットを紹介します。
確定拠出年金の最大のメリットは、節税です。
①所得控除が受けられる
確定拠出年金の掛金は所得控除の対象 です。
要するに課税所得が少なくなるので、所得税を節税できます。
例えば企業に勤める人が月20,000円の掛金を支払っているとすると、年間で240,000円の所得控除が受けられます。
所得税を20%とすると、これだけで年間48,000円の節税となります。
②運用益に税金が掛からない
2つ目のメリットは、 運用益が非課税 の点です。
通常、NISAの制度を使わずに投資の売買を行った場合、取引ごとに税金が掛かります。
しかし確定拠出年金では運用に関わる税金は非課税です。
低コストで運用できる点が魅力的となっています。
確定拠出年金のデメリット
ここで確定拠出年金のデメリットも紹介します。
①60歳以上でしか引き出せない
確定拠出年金は、原則として 60歳以上でないと引き出せません。
なので「今お金が必要だから引き出したい!」と言ってもそれは無理なのです。
②支払ったお金よりも下回ることがある
確定拠出年金は投資信託などの金融商品であることがほとんどです。
したがって、当然掛金よりも金額が下回る可能性もあります。
資産が減るのが心配な方は、元本保証の商品を選ぶと良いでしょう。
(しかし手数料が高い可能性もあるので要注意です。詳しくは後述します)
確定拠出年金の選び方
ここで確定拠出年金の金融商品の選び方について3つ紹介します。
初心者用に分かりやすくまとめていますので、是非参考にしてください。
①インデックスファンドを選ぶ
投資の経験がない方は、 インデックスファンドの投資信託を選びましょう。
インデックスファンドとは、日経平均やTOPIXなどの「株式指標」に合わせて投資するものです。
(この逆で積極的に利益を取ろうとするものを“アクティブファンド”と言います)
インデックスファンドの特徴は、運用手数料が安いことです。
「株式指標」に合わせて投資するので、ファンドマネージャー(投資信託を運用する人)の手間が掛からず、その分手数料が低く抑えられているのです。
インデックスファンドで何を選んだら良いか分からない時には、日経平均かTOPIXの、主要の指標に連動した商品を選ぶと良いです。
日経平均やTOPIXは毎日ニュースで指標が出ますので、馴染み深くイメージしやすいです。
②信託報酬が安いものを選ぶ
2つ目の選び方は、信託報酬が安いものを選ぶことです。
信託報酬とは、投資信託を運用している期間にかかる管理費用です。
前述で「元本保証の商品の中には信託報酬が高いものがある」と言いましたが、信託報酬は無視できないコストです。
例えば下記を例に見てみましょう。
「ニッセイ-ニッセイ日経225インデックスファンド」
【概要】日経平均に連動して投資する投資信託
【信託報酬】0.275%/年
※2020/04/12時点
信託報酬が0.275%とかなり低く抑えられています。
100万円を1年間運用しても年間2,750円のみの手数料となります。
金融商品で迷ったときには、信託報酬が低いものから選ぶのも1つの手です。
③(iDeCoのみ)手数料の安い金融機関を選ぶ
こちらは個人型年金(iDeCo)のみとなりますが、金融機関は手数料の安いところから選ぶようにしましょう。
おすすめはネット銀行です。
特にSBI証券、楽天証券は金融商品が豊富で、かつ手数料が安いのでお得です。
(実店舗がある証券会社は、人件費や店舗維持費の分が手数料に乗るため、高くなります。最初から選択肢に入れなくて良いです)
※企業型は会社が金融機関を選びます
まとめ
確定拠出年金とは、老後の生活を守るために自分で運用する年金制度だと紹介しました。
確定拠出年金のメリットとして、以下のような大きな税務上のメリットを受けられます。
- 所得控除が受けられる
- 運用益に税金が掛からない
一方で以下のようなデメリットもあるので、闇雲に確定拠出年金にお金を使うのはやめましょう。
- 60歳以上でしか引き出せない
- 支払ったお金よりも下回ることがある
確定拠出年金の選び方としては以下の通りです。
- インデックスファンドを選ぶ
- 信託報酬が安いものを選ぶ
- (iDeCoのみ)手数料の安い金融機関を選ぶ
特に初心者の方は上記に気を付けて運用すれば、資金を大きく減らすことはないでしょう。
確定拠出年金はデメリットを大きく上回るほどの税務上のメリットを受けられます。
老後の生活を豊かにしたい方は、ぜひ確定拠出年金で資産形成することをおすすめします。
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