人はしばしば無駄遣いをしてしまう。無駄遣いの原因は脳の仕組みにある。
脳の仕組みを理解すれば、無駄遣いは減っていく。
✔そもそも無駄遣いとは?
当たり前のことだが、無駄遣いとは「本当に必要ないものを買ってしまう」ことである。
店で買った服を結局着ずにタンスにしまいっぱなしであったり、ゲームの課金にのめりこんでしまったり。
だが、ここで大切なのは無駄遣いは「金額」が問題ではないということだ。
例えば先ほど「ゲームの課金が無駄」といったが、プロゲーマーであればゲームへの課金が自己投資になる。
要するに、 あなたの人生にとって大切なことにお金を使っているかが重要となる。言い換えれば、無駄遣いとはあなたの人生のためにならないことにお金を使うことだ。
ここで、無駄遣いしてしまうケースを3つ紹介していこう。
①「今だけ〇〇円引き!」に要注意
「この商品は今日までに購入すると5%引き!」といったセールにすぐに食いつく人は危険だ。
人には「損失回避」というかなり強力な性質がある。
「人は極端に損を恐れる」ことをいう。
先ほどの場面では、損失回避が働いている。
「 この商品は今日までに購入すると5%引き! 」を見ると、「今買わないと、もうこの商品は5%引きで買えなくなる!」と思い、損を回避する為に購入してしまう。
だがここで待ってほしい。セールなんてしょっちゅうやっている。「あの時焦って購入したけど、後でまた来たらもっと安くなってる~」なんてことを経験したことがある人は多いと思う。
セール品を購入するか迷った時には大切なのは、実際の値段を計算することだ。
例えばある牛乳の定価が200円、セールで「5%引き」で売っていたとする。この時、実際に値段を計算すると200円×0.95=190円である。
この190円という値段で、商品の質などを考慮して購入するかを決める。こうすると無駄遣いがぐんと減る(当然、この牛乳が高いかどうかは、人それぞれの収入や嗜好によって異なる)。
いちいち買うときに計算するのはめんどくさいと思うかもしれないが、計算はざっくりでいい。とにかく実際の値段を知る癖をつけることが、無駄遣い撲滅に大切となる。
②服の試着は購買意欲をかなり上げる
みなさんこんな経験はないだろうか?
「迷っていた服を試着したらとても気に入って購入したけど、家に帰ってきたらそうでもなく、結局タンスにしまいっぱなし」なんてことは、多くの人が経験しているのではないだろうか。
人には「愛着効果」という性質がある。
これは、嫌なものでもいったん手に入れると愛着がわく効果のことをいう。
アパレル店員はこの心理効果をたくみに使う。
服を少しでも手に持つと店員さんが「試着はいつでもできますよ~」と言うのは、とにかく試着させて愛着をもたせ、購入に繋げようとするためである。
本当に欲しい服を手に入れるためには、本当に欲しい服を絞り込むまで安易に試着をしないことだ。
店内の商品から本当に欲しい商品を吟味して、絞り込む。本当に欲しい服が決まったら(3点までが良い)、ここで初めて試着をする。
服を選んでいる店員さんに「試着はいかがですか?」と言われようが、欲しい商品が決まるまでは、「まだ考えています」などと言って断るのが吉だ。
これでタンスに服がしまいっぱなしになることは少なくなる。
③飲み会にいつも参加する
飲み会に誘われたら無条件で参加する人も要注意だ。
「飲み会に誘われたら無条件で行く」とは「自分の人生の自分でコントロールできていない」とうことだ。
飲み会を誘われたときに行くかどうかを決める基準として、「この飲み会に参加したら自分の人生のためになるか」を考える。
例えば尊敬している上司や、優秀な同僚が参加するなら、その飲み会に参加すると仕事のためになる情報が得られる可能性が高い。
逆に、単に仕事終わりに惰性で飲みに行くパターンは、参加しても有益な情報を得られる可能性は低い。この時は「アマゾンの受け取りがあるからごめん」などと言って断るのが吉だ。
飲み会が全て無駄とは言わないが、自分の人生に有益な情報を得られる飲み会に参加を限定すると、飲み会が無駄遣いではなくなる。
無駄遣いを減らして、自己投資にお金を使おう
お金は自己投資に使うと、人生が豊かになっていく。浪費するのではなく、自分への成長にお金を使って幸せを手にいれよう。