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行動経済学から見る無駄遣いの心理3つ

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ショッピングセンターでいいな~と思った服を買ったけれど、家に帰ったら「なんで買ったんだろう、、、」とタンスにしまいっぱなしの服はありませんか?

人はなぜ無駄遣いしてしまうのでしょうか?

そこには人間の心理特性が関係してきます。

販売側はこの人間の心理を巧みに利用し、消費者にモノやサービスを買わせようとします。それなのに、消費者側がこれを知らないのは恐ろしいことです。

そこで、今回は無駄遣いをしてしまう心理を、行動経済学から解き明かしたいと思います。

■行動経済学とは?

行動経済学とは、経済学と心理学を組みあわせた学問です。

社会事象をシンプルに捉える経済学に、心理学を加えてより現実世界に近づけた解釈をします。

行動経済学には、人が心とお金を上手くコントロールするための様々な手法があります。

■①人は損を極端に嫌がる「損失回避」

人は得することよりも損を極端に恐れることを「損失効果」と言います。

損失回避では、喜びよりも悲しみの方が、心理的インパクトが2倍大きいと言われています。

これを上手く活用したのが「セール商品」です。

よくアパレル店で、「今ならタイムセールで50%オフです!」と言っている店員を聞いたことがあるでしょう。このタイムセールを聞くと、「今買わないと、もう50%オフにならない!急いで買わなくちゃ!」と損を恐れてしまい、結果欲しくもない服を買ってしまうことがあるのです。

セール品を買うときに気を付けることは

①割引された後の金額を計算する

②家に持って帰った後のことを想像する

の2点を心掛けることです。割引後の金額が妥当か考え、使い道のイメージがはっきり湧いた時に、購入を決定するようにしましょう。

■②途中まで続けるとやめられなくなる「サンクコスト効果」

途中まで続けると、終わるまで辞められなくなるのが「サンクコスト効果」です。

このサンクコスト効果が発揮されるのは、例えばマンガを購入する時です。

30巻まで購入したとして、段々と面白くなくなってきたとします。しかし、30巻まで買っていることから、ここで辞めるのにもったいなさを感じ、結局買い続けてしまう心理のことを言います。

これを回避するには、時間の大切さを意識するようにしましょう。

映画で最初20分見たところで面白くなければ、「これは途中で抜けて本でも読んだ方が有効的な時間の使い方ができる」と考えられれば、途中で辞めることもいとわなくなります。

■③人は何かされるとお返ししたくなる「返報性の心理」

人は他人から何かされると、返さなくてはいけないと感じる心理を「返報性の心理」と言います。

これを活用しているのが、「試食コーナー」です。

試食コーナーでウィンナーの試食を受けると、「試食してもらったんだから買わなくちゃ」と考えたことは、誰にでもあるのではないでしょうか。これはまさに、この返報性の心理をうまく活用しています。

だから、買う予定のないものの試食コーナーには近づかない方が賢明でしょう。

買い物に来る前にあらかじめ買うものを決めておいて、買うもの以外には目を向けないようにすることが、無駄遣い回避に重要です。

■無駄遣いに金額は関係ない

ここまで無駄遣いの心理についてお伝えしましたが、1つ勘違いしてほしくないことが、無駄遣いに金額は関係ないということです。

たとえ他人が高いと感じるモノでも、自分の人生のプラスになるものだと感じるならば、購入すべきです。

要するに無駄遣いとは、使わないものを購入することでを指すので、そこに金額は関係ないことを覚えておいてください。

■まとめ

人は無駄遣いをしてしまう心理として、

①人は損を極端に嫌がる「損失回避」

②途中まで続けるとやめられなくなる「サンクコスト効果」

③人は何かされるとお返ししたくなる「返報性の心理」

の3つをご紹介しました。

是非無駄遣いの心理を学んで、真に欲しいものを購入できるようになりましょう。

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