こんにちは。金融WEBライターのおがりょーです。
今回は「フリーランスが簡単に節税できる3つの方法」について紹介します。
フリーランスの方はできるだけ節税して、利益を多く確保したいですよね。
でも、節税と聞くと少し難しい印象を受けてしまいます。
しかし、節税できるかどうかは「知識があるか、ないか」の差だけです。
そこで、今回はフリーランスが簡単にできる節税の方法を3つ紹介します。
早速ですが、フリーランスができる節税方法3つは以下の通りです。
①掛金控除で所得控除を受ける
②経費をきっちりと計上し、課税所得を減らす
③青色申告で特別控除を受ける
以下解説します。
掛金控除で所得控除を受ける
掛金控除とは、 年金や退職金の掛金が所得控除される制度です。
将来の年金のための毎月の積立金や、フリーランスでも加入できる退職金制度の掛金などが控除されます。
掛金が控除されるのは、以下の通りです。
①国民年金基金
・会社員の厚生年金などの代わりになる年金制度
・「国民年金基金連合会」が運営する
・大きな特徴は、運用の支持をする必要がなく、予め将来貰える年金額が分かる
②iDeCo(個人型確定拠出年金)
・投資信託や定期預金などで運用する年金
・自分で運用を指示する
・証券会社から加入できる
・通常投資はあらゆる税金が掛かるが、iDeCoは運用益など全て非課税
③小規模企業共済
・フリーランスなどが加入できる退職金制度
・「中小機構」が運営する
・加入者には低金利でお金を借りられる制度もある
これらの制度は過去の記事でも紹介していますので、是非ご参照ください。
経費をきっちりと計上し、課税所得を減らす
フリーランスの方が節税と聞くと、一番に思いつくのが「経費をきちんと計上すること」ではないでしょうか。
節税の基本は、 課税所得をできるだけ減らすことです。
というもの、所得税と住民税は、課税所得の金額によって決まります。
総所得-経費=課税所得←この金額に応じて税金が決まる
所得税は「超過累進課税率」という、所得額に応じて所得税率が決まる仕組みになっています。
累進課税という言葉は、学校で一度は聞いたことがあるのではないでしょうか。
フリーランスが経費にできるものと経費にできないものは、次の通りです。
経費にできるもの
フリーランスが経費に計上できるものは「事業活動に関わる費用」です。
経費できるものは、例えば以下のようなものです。
【フリーランスが経費にできるもの】
・事務所の家賃
・事務所の水道光熱費
・セミナーや商談などの交通費
・打ち合わせや商談の際の飲食代
・事務用品
経費にできないもの
事業に関係ない個人的な支出は、経費に計上できません。
経費できるものは、例えば以下のようなものです。
【フリーランスが経費にできないもの】
・自分の生活費
・事業に関係ない飲食代
・自宅の家賃
※自宅を事務所として使っている場合は、面積や時間によって使用割合を割り出す。事務所分は経費に計上できる。
・健康増進のためのスポーツクラブの会費
青色申告で特別控除を受ける
フリーランスが節税できる方法として、特別控除を受ける方法があります。
これを「青色申告」と言います。
フリーランスが確定申告する方法として、大きく分けて以下の2種類の方法があります。
①青色申告→記帳の仕方によって「特別控除10万円」か「特別控除65万円」を選べる
②白色申告→特別控除を受けられないが、事前に税務署に届ける必要はない
【青色申告】特別控除10万円
単式簿記で記帳すると、特別控除10万円を受けられます。
単式簿記とは、簡単にいえば「借方」や「貸方」を使わずに、収入・支出を記録する方法です。
単式簿記であれば、簿記の知識は必要ありません。
【メリット】
・簿記の知識が必要ない
・赤字を3年間繰り越せる(繰り戻しも可)
・親族への給与を経費に計上できる
・期限が過ぎても申告できる
【デメリット】
・事前申請が必要(税務署に「所得税の青色申告承認申請手続」を提出する)
【青色申告】特別控除65万円
複式簿記で記帳すると、特別控除65万円を受けられます。
複式簿記とは、「借方」や「貸方」を使って収入・支出を記録する方法です。
日商簿記3級程度の知識があれば十分です。
【デメリット】
・最大額65万円の控除を受けられる
・赤字を3年間繰り越せる(繰り戻しも可)
・親族への給与を経費にできる
【デメリット】
・確定申告などの期限厳守(守らないと控除減額や罰則あり)
・簿記の知識が必要(日商簿記3級程度で充分)
・事前申請が必要(税務署に「所得税の青色申告承認申請手続」を提出する)
白色申告
税務署に青色申告の申請をしない場合「白色申告」になります。
白色申告は特別控除を受けられませんが、事前申請やきちんとした記帳は必要ありません。
【メリット】
・税務署に事前申請する必要なし
・家計簿程度の帳簿で充分
【デメリット】
・特別控除を受けられない
まとめ
フリーランスが簡単にできる節税方法を3つ紹介しました。
節税がなぜ大切かと言うと、節税できた分だけ利益になるからです。
そして節税できるかどうかは「知識があるか、ないか」の差です。
是非記事に書いてあることを実践して、利益をできるだけ多く確保しましょう!