こんにちは。金融WEBライターのおがりょーです。
今回は「住宅ローンの金利」について勉強しましょう。
住宅ローンは人生でかなり大きな支出を占めます。
住宅ローンはローンの中で最も金利が低いです。
しかし返済期間が何十年と掛かるため、低金利でも利息をかなり支払うことになります。
2000万円の住宅ローンを固定金利1%で35年返済すると、約370万円もの利息を支払うことになります。
だからこそ、 住宅ローン金利の選び方には慎重になるべきです。
しかし、金利について良く分からない方が多いと思います。
そこで、今回は住宅ローン金利の3つのタイプについて、メリット・デメリット、向いている人などを解説します。
早速ですが、住宅ローン金利のタイプは、以下の3つに分けられます。
①変動金利
②固定金利
③固定金利選択型
以下解説します。
変動金利
変動金利では、 市場の金利に応じて金利が見直されます。
変動金利の住宅ローンでは、基本的に以下のように見直されます。
金利→半年に1度見直す
ローン返済額→5年に1度見直す
メリット・デメリットは以下の通りです。
【メリット】
3つのタイプの中で最も金利が安くなる(絶対ではない)
【デメリット】
金利が市場によって変動するので、返済額が最後まで確定しない
また、向いている時期や向いている人は以下の通りです。
【向いている時期】
・金利が高い時
→金利が高いと、今後金利が安くなる可能性が高い
・金利が下がりそうな時
【向いている人】
・できるだけ返済額を減らしたい
→一般的に他の金利より安くなっているが、市場の金利は変動するので絶対ではない
・金利について知識がある人
→今後の金利の予測が必要なので、ある程度金利の知識は欲しいところです(金利を正確に読むのはプロでも難しいですが)
固定金利
金利が変動しないので、毎月の返済額(元本+利息)が同じになります。
計画的に返済したい方にはおすすめです。
メリット・デメリットは以下の通りです。
【メリット】
・市場金利に左右されず、金利がずっと同じなので安心
・購入時に元本+利息が確定しているので、計画的に返済できる
【デメリット】
・一般的に金利が変動金利より高めになるので、返済額が大きくなる
また、向いている時期や向いている人は以下の通りです。
【向いている時期】
金利が安い時
→安い金利の時は、安い金利のまま固定されるのでお得です。
【向いている人】
・金利のことが良く分からない人
→金利が固定されるので、市場の金利を気にする必要はありません。
・計画的に返済したい人
→返済額(元本+利息)がローンを組む時点で決まるので、返済計画が立てやすいです。
固定金利選択型
固定金利選択型では、 返済当初の一定の期間は固定金利になり、固定期間終了後は変動金利か固定金利を選択できます。
イメージは以下の通りです。
メリット・デメリットは以下の通りです。
【メリット】
・固定金利期間終了後、市場の金利に応じて、変動か固定かを選ぶチャンスがある
・固定金利よりは金利が低めになる可能性がある
【デメリット】
・固定金利期間が終了した後の金利が分からないため、返済総額が確定しない
→変動金利と同じことですが、固定期間終了後に金利を選択するので、ローンを組んだ時点では返済額が確定しません。
また、向いている時期や向いている人は以下の通りです。
【向いている時期】
金利が安い時
【向いている人】
変動金利は怖いけど、固定金利よりかは安くしたい
→「金利が変わるは怖いけど、それでも固定金利よりかは安くしたい」という方にはおすすめです。
まとめ
住宅ローンの金利について3つのタイプを解説しました。
住宅ローンの金利の他にも、返済方法や住宅ローンのタイプなど色々ありますが、基本的には借りる先の金融機関が丁寧に教えてくれます。
しかし、 ある程度「住宅ローンはこうやって組む!」という考えは持っておくべきです。
銀行も商売です。自分が儲けになるような住宅ローンを売ろうとします。
そこでホイホイと釣られる人とそうでない人の違いは、「知識があるか、ないか」の差です。
【参考にした本】
「投資・貯蓄・投資の前に 今さら聞けないお金の超基本」
ファイナンシャルプランナーの著者が、貯蓄やローン、投資などのお金の基本をかなり分かりすくまとめています。
イラストも多用されているので、初心者の方もすんなり読めると思います!